無理して痩せない目標の決め方
40代ダイエットは体重と行動を分ける
「早く痩せたい」と大きな目標を立てても、毎日の行動へ落とし込めなければ続きません。長期的な方向、最初の確認地点、今日から行うことを分け、生活を壊さない目標を作ります。
せっかく始めるなら、できるだけ早く痩せたい。最初から大きな目標を立てた方がいいのかな?
遠い体重だけでなく、最初の確認地点と、生活の中で実行できる行動も一緒に決めると進めやすいですよ。
ダイエットを始めると、「昔の体重まで一気に戻したい」「来月までに何kgも落としたい」と考えがちです。しかし、目標が大きいほど、食事や運動の計画も極端になりやすくなります。
私は身長165cmで、最高83kgから現在の68kg前後まで、1年ほどかけて少しずつ体重を落としてきました。目標は62kgですが、その数字だけを追い続けたわけではありません。スナック菓子や夜食、ご飯の量を見直し、行ける時だけ筋トレするなど、続けられる行動を積み重ねてきました。
この記事でわかること
- 体重目標だけでは続けにくい理由
- 長期目標・最初の目安・行動目標の分け方
- 現在体重の3〜4%を計算する方法
- 実行できる行動目標の作り方
- 目標を見直すタイミング
結論:目標は「方向・確認地点・行動」の3段階で決める
無理のない目標を作るには、最終的に向かいたい方向と、最初の小さな体重目安と、今日からできる行動を分けます。遠いゴールだけを毎日見るより、途中で達成を確認しやすくなります。
体重だけでなく、腹囲、健康診断、体調、服の着心地なども含めて考えます。
最終目標より手前に、小さく確かめられる体重や期間の区切りを置きます。
夜食の回数や歩数の確認など、実行したか自分で判断できる形にします。
まず「本当に減量が必要か」を確認する
目標体重を計算する前に、自分に減量が必要かを確認します。前の記事で扱ったBMIは現在地を見る一つの目安ですが、筋肉量や脂肪のつき方、検査値までは分かりません。
厚生労働省のe-ヘルスネットでも、BMI25以上の「肥満」に当てはまっても、医学的に減量が必要な状態とは限らないと説明されています。反対に、BMIの範囲内でも、腹囲や血圧、血糖などを確認した方がよい場合があります。
低体重の方、成長期、妊娠中・産後、高齢の方、摂食障害の経験がある方、持病や服薬がある方は、一般的なダイエット記事だけで目標を決めず、医師や管理栄養士などへ相談してください。
最初の体重目安は、最終目標より小さく置く
減量が必要だと確認できた場合も、最初から最終目標だけを見続ける必要はありません。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、高血糖、脂質異常、血圧高値の改善や重症化予防に関して、3〜4%の緩やかな減量でも検査値の異常が改善すると説明しています。
これは「全員が必ず3〜4%減らす」という意味ではありません。まず小さな確認地点を作る時の計算例として使います。
3%の減量幅 = 現在体重 × 0.03
4%の減量幅 = 現在体重 × 0.04
最初の体重目安 = 現在体重 − 減量幅
| 現在体重 | 3〜4%の幅 | 計算上の確認地点 |
|---|---|---|
| 83kg | 約2.5〜3.3kg | 約80.5〜79.7kg |
| 70kg | 約2.1〜2.8kg | 約67.9〜67.2kg |
| 68kg | 約2.0〜2.7kg | 約66.0〜65.3kg |
期間は、体調、開始時の体重、食事、活動量などで変わります。短い期限を先に決めて数字を合わせにいくのではなく、行動を続けながら変化を確認します。
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満・メタボリックシンドローム予防の食事」
体重目標と行動目標を分ける
体重は結果であり、今日の努力だけで毎回同じように動くとは限りません。一方、夜食を食べたか、歩数を確認したか、ジムへ行ったかは、自分の行動として確認できます。
体重、腹囲、健康診断の数値、服の着心地など。変化には時間や個人差があります。
夜食の回数、飲み物、歩数の記録、運動回数など。実行したかを自分で確認できます。
e-ヘルスネットでは、目標設定と、体重・食事・運動・自分で立てた目標を定期的に記録するセルフモニタリングが、体重減少に有効な手法として紹介されています。
出典:厚生労働省 健康日本21アクション支援システム「肥満予防(男性編)」
行動目標は「減らす」だけで終わらせない
「食べすぎない」「もっと運動する」では、その日にできたか判断しにくくなります。回数、量、曜日、確認方法のどれかを入れると具体的になります。
| 曖昧な目標 | 確認しやすい目標の例 |
|---|---|
| 夜食を減らす | 夜食を食べた日を記録し、今週は先週より1回減らす |
| お菓子を控える | スナック菓子を買うのは週2回までにする |
| 甘い飲み物を減らす | 平日の昼は水かお茶を選ぶ |
| 運動を増やす | 週2回、1〜2種目でもジムへ行く |
| 歩く | まず1週間、毎日の歩数だけ確認する |
| 体重を管理する | 同じ条件に近い時間帯で週3回記録する |
厚生労働省のe-ヘルスネットでも、「減らす」「控える」といった漠然とした目標ではなく、「ご飯は1膳まで」「間食は1日1回まで」のように具体的に決めると実践しやすいとされています。
目標は立派さより、できたか確認できることが大切です。最初は一つに絞ると見直しやすいですよ。
やおやの場合:62kgは方向、毎日の行動は別にする
私の長期的な目標は62kgです。身長165cmでBMIを意識した分かりやすい数字として決めましたが、絶対にその数字へ到達しなければ失敗という意味ではありません。
最高83kgだった時に今の考え方で最初の確認地点を置くなら、まず80kg前後を見ます。その間に行うことは、極端な食事制限ではなく、次のような小さな行動です。
- スナック菓子を買う回数を減らす
- 夜食を食べた日を記録して回数を減らす
- ご飯の量を少しだけ調整する
- タンパク質を意識して食事を選ぶ
- チョコザップで1〜2種目だけでも運動する
実際には、できることを一度に全部始めたわけではありません。生活に入れやすい物から試し、続かなければやり方を変えてきました。その積み重ねで、現在は68kg前後です。
1〜2種目で帰る日は少し物足りないけれど、ゼロよりいい。自分が続けられる形を目標にするようになったよ。
目標は途中で小さくしてもよい
目標どおりにできない日が続いたら、意志の弱さと決めつけず、目標の大きさや生活との相性を見直します。e-ヘルスネットでも、できない日があっても落ち込まず、複数日で調整するなど、計画に柔軟性を持たせることが大切とされています。
1.行動を何回実行できたか
体重だけでなく、決めた行動の実行回数を見ます。半分もできなければ、目標をさらに小さくする選択肢があります。
2.仕事や家庭への負担が大きくないか
睡眠時間を削る、家族との食事が苦痛になるなど、生活全体の負担が大きい計画は調整します。
3.体調に無理が出ていないか
強い疲労、めまい、痛み、食事への強い不安などがある場合は、目標を続けず、必要に応じて医師などへ相談します。
4.次も同じ目標で続けるか
続けられたなら同じ目標を継続します。難しかったなら、回数や量を小さくします。目標を直すことは失敗ではなく、続けられる形を探す調整です。
避けたい目標の立て方
- 短い期限で大幅な減量を前提にする
- 特定の食品や食事を極端に抜く
- 急に毎日の激しい運動を始める
- 他人と同じ体重・食事量をそのまま目標にする
- 体調が悪くても数字のために続ける
- 一度できなかっただけで計画全体をやめる
前の記事で丸を付けた生活習慣を一つ選び、「いつ・何を・どのくらいするか」を一文で書きます。続ける期間はまず4週間とし、見直す日もカレンダーへ入れてください。
次の記事:40代になると太りやすくなるのはなぜ? →参考にした公的情報
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満・メタボリックシンドローム予防の食事」:緩やかな減量、具体的な行動目標、柔軟な計画
- 厚生労働省 健康日本21アクション支援システム「肥満予防(男性編)」:目標設定とセルフモニタリング
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満と健康」:BMIと減量の必要性を考える時の注意
まとめ:遠いゴールより、次にできる一つを決める
無理のない目標は、長期的な方向、最初の確認地点、具体的な行動を分けると作りやすくなります。
- 減量の必要性をBMIだけで決めない
- 最終目標の手前に小さな確認地点を置く
- 3〜4%は計算例であり、全員共通のノルマではない
- 体重目標と、実行できる行動目標を分ける
- 続けにくい目標は途中で小さくしてよい
まず一つの行動を4週間試し、できた回数と負担を確認しましょう。次の記事では、40代になると体重が増えやすく感じる背景を、年齢だけのせいにせず整理します。
次は「40代になると太りやすくなるのはなぜ?」へ進む →